ヤケド(新鮮熱傷)

ヤケド(新鮮熱傷)とは

ヤケド(新鮮熱傷)とは、熱によって皮膚や身体の組織が損傷を受けることで生じる外傷のことです。

ヤケドの原因としては、熱したフライパンやアイロンなどの熱性固体との接触、熱々のコーヒーやカップラーメンなどの高温液体がかかる、コンロの火が燃え移る、日焼け、等々があります。

ヤケド(新鮮熱傷)には、表層の皮膚だけが損傷した軽度のものから深層の組織まで損傷した重症のものまであり、その障害される組織の深さで4段階に分類されます。

ヤケド(新鮮熱傷)とは

ヤケド(新鮮熱傷)の分類

ヤケド(新鮮熱傷)の種類
  • Ⅰ度熱傷

    Ⅰ度熱傷

    赤くなり、ヒリヒリするものの、水ぶくれ(水疱)ができないものです。通常は数日でキズアトを残さずに治癒します。

    損傷レベル 表皮まで
    症状 赤みがみられ、熱さによる痛み、熱感を感じる
    治癒期間 数日
    キズアト 残らない
  • 浅達性Ⅱ度熱傷

    浅達性Ⅱ度熱傷

    浅達性Ⅱ度熱傷はⅡ度熱傷の中で浅いものです。

    水ぶくれができて痛みがあり、通常は2週間程度で治癒します。

    損傷レベル 表皮、真皮の一部
    症状 水疱(水ぶくれ)ができ、痛みを感じる
    治癒期間 2週間程度
    キズアト 残るが比較的きれい
  • 深達性Ⅱ度熱傷

    深達性Ⅱ度熱傷

    深達性Ⅱ度熱傷はⅡ度熱傷の中で深いものです。

    水ぶくれができますが、痛みはないか、鈍くなります。

    適切に治療しても治癒までには2週間以上かかることが多くなります。

    損傷レベル 表皮、真皮
    症状 水疱(水ぶくれ)ができ、痛みを感じないか鈍い
    治癒期間 2週間以上
    キズアト 残る
  • Ⅲ度熱傷

    Ⅲ度熱傷

    水ぶくれは生じず、皮膚の色調が変わります。痛みはないことが多いです。

    ごく小範囲であれば手術なしでも治癒しますが、多くは何かしらの手術が必要になります。

    損傷レベル 表皮、真皮、下層組織、皮下組織、神経や血管
    症状 黒・白色に乾燥し、無痛、感覚がない
    治癒期間 1ヶ月以上
    キズアト 残る

ヤケド(新鮮熱傷)をした時は

ヤケドは適切に治療をしないと、もともとⅠ度熱傷であっても、Ⅱ度熱傷、Ⅲ度熱傷と進行することがあります。そうすると、治癒までに時間がかかるだけではなく、キズアトも残りやすくなります。

応急処置として、ヤケドを負ったときは直ちに20分ほど冷却し、衣服は無理に脱がず速やかに受診してください。

患部が腫れることがあるので時計や指輪は早めに外しておきましょう。腫れて抜けなくなると、切断しなければならない場合もあります。

  • ヤケドは局所的・全身的損傷たかがヤケドと思ってはいけません。ヤケドが原因で命に関わる事もあります。
  • ヤケドのキズアトはきれいになりにくい多くのヤケドは、ある程度の範囲を損傷するため、そのキズアトも大きくなります。なるべくきれいにする為には、早期の創治癒が必要です。その為には早期に適切な治療を開始する必要があります。
  • ヤケドに対するラップ療法はダメ!最近はやりのラップ療法ですが、日本熱傷学会から使用を控えるように提言が出ています。 参考:いわゆる「ラップ療法」に対する日本熱傷学会の見解
  • 深達度は受傷後も変化する(管理が悪いと悪化する)熱傷は受傷時に熱傷深度が決定しますが、その後も経過によって悪くなる可能性があります。乾燥、感染、こすれが悪くなる主な原因です。これらの原因を排除する治療が重要です。
  • 経過により、深達度は変化する(管理が悪いと悪化する)乾燥、感染、こすれが悪くなる原因に。