巻き爪・陥入爪 | いしなぎ形成外科リンパ浮腫クリニック

巻き爪・陥入爪とは

巻き爪・陥入爪は爪が皮膚に食い込むように伸びている状態で、痛みや腫れ、感染などの症状を引き起こします。

このような爪の変形は、深爪や窮屈で合わない靴による圧迫などによって引き起こされ、足の親指に発症することが多いです。

巻き爪と陥入爪は似たような症状ですが、厳密には異なる症状です。また、巻き爪と陥入爪が合併することも少なくありません。

巻き爪

巻き爪は、その名の通り爪が巻いてしまい、爪の下の皮膚をつかむような変形を起こしている病気です。

皮膚がつかまれるような状態になる為、痛みがあり、また爪切りに難渋される方もいます。巻いた爪の端が皮膚に食い込むと陥入爪を合併することになります。
陥入爪

陥入爪は、爪が周囲の皮膚に食い込む病気です。そのため、痛みや腫れが生じ、ばい菌がつくと膿んでしまうこともあります。

体重のかかりやすい母趾(足の親指)にできることが多く、その原因は様々です。元々の体質の方もいれば、深爪をしたり、きつい靴を履いたりしてなる方もいます。痛みがあるために、ついつい刺さっている部分の爪を切ってしまい、さらに深爪になって悪くなる方もいます。

※爪白癬(いわゆる爪水虫)

白癬菌が爪に感染を起こして、爪自体が肥厚、混濁、変形することがあります。

この治療は外科的にはできず、皮膚科での検査や処方が必要になります。

巻き爪の治療法はワイヤーで矯正する方法と手術があります。

ワイヤーで矯正する方法は受診日に処置が可能です。(当日の混雑状況により後日にお願いすることがあります)

手術は、爪の下の皮膚のさらに下にある末節骨という骨を削ることで、爪の下の皮膚を平坦化して、新しく生えてくる爪をまっすぐにしようという治療です。

陥入爪は、爪が皮膚に突き刺さっていることが原因です。そのため刺さっている爪を除去する、刺さらないように保護の板を挿入する、皮膚を爪から逃す等の治療があります。

長年苦しんでいる方も多い陥入爪。気になる方は一度診察にお越しください。

突き刺さっている爪とその下の皮膚、爪を作っている爪母を切除して縫合する方法です。

突き刺さっている爪を除去し、その下の皮膚と、爪を作っている爪母をフェノールという薬剤で腐食焼灼する治療です。

突き刺さっている爪にチューブを挿入して、爪が皮膚に突き刺さらないようにする方法です。

チューブは爪が生えると一緒に前方に移動します。爪の角が皮膚を超えたらチューブを除去します。

突き刺さっている爪を図のように切除するだけの方法です。

爪が突き刺さっている皮膚を、爪から遠ざける方法です。